上郡キャンプ場開拓日記

素人がキャンプ場を作ったらどうなった!? 

初めての老人ホーム探し【きっかけ】

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「おばあちゃんが道で転んで病院に運ばれたんやて!」

母からの突然の電話でした。

急いで病院に駆けつけ、医師の診断を聞きました。

「大腿骨の骨折です。骨盤にボルトを入れてもう抜くことはできません。

年齢的にもしっかりリハビリをしてももとどおり歩くのは難しかもしれません」

半分驚きましたが、いつかこんな日が来るのではないかとも思っていました。

 

 祖母は祖父の介護をしています。

祖父は数年前から「うつ」と「そう」の状態を繰り返す、双極性障害でした。

直近ではうつ状態が長くそれに伝染してか祖母も引きこもりがちの

生活になっていました。

祖父も祖母もデイサービスなどが嫌いというか面倒でまったく利用しませんでした。

気付けば祖母の外出はたまにスーパーへ買い物に行くだけです。

今回の事故はその買い物の道中に起こってしまいました。

 

 祖父にご飯を用意していた祖母が入院してしまったので、

母が食事の介助をするようになりました。

介護食の宅食を利用していたので料理を作る必要はないのですが、

やはりだれかが付き添って食事をする必要はありました。

当然、掃除や洗濯も母が行うようになりました。

ひとつ救いだったのはそう遠くない場所に住んでいたことでしょうか。

それでも祖母の病院へ洗濯物を取りに行ったり、祖父の世話をしたり、

パートにいったりと休めない日々を過ごすようになりました。

 

 意外だったのは祖母が入院後にハツラツとしだしたことです。

祖母は祖父の介護に疲れていたのだろうと思います。

毎日暗い部屋で老々介護を続けることは精神的に大変辛かったのでしょう。

リハビリも真面目に取り組み、みるみる改善しました。

日常生活をこなせるくらいに歩けるように回復しました。

ここで祖母がぽつりと言いました。

「家に帰ってじいさんの世話するのは気が滅入るわ」

 

このひとことが頭を離れませんでした。

僕はてっきり祖母ははやく家に帰りたいと思っていると思っていたからです。

祖母が退院したとしても、家に帰ってまた祖父の介護をして疲れて、

陰気になってしまうのではないかと急に心配になってきました。

今回のことで母の生活も一変してしまいました。

何か解決策はないかと悩んだ末にでた答えが老人ホームでした。

祖父母が老人ホームに入ればみんなまた笑って普通の暮らしに戻れるのではないか

と思うようになりました。こういう流れで私の老人ホーム探しは始まりました。

 

 病院には最長でも90日しか入院しておくことができません。

この間に老人ホームを探さないと同じことが起きそうで怖い気持ちもありました。

まずは、祖父母の預貯金から年金、あらゆる財産の状況を確認しました。

ここで初めて分かったことはすでに生活が破たんしていたということです。

数年前は年金が入るたびに記帳をしたり、日々日記をつけたりしていたのですが、

ここ最近は何にもしていなかったのです。祖母の状態も深刻に思えました。

 

老人ホームの費用がどんなものか検討もつきませんでしたが、

こちらの予算は分かりました。この資産で老人ホームを探すしかありません。

次回からは具体的な老人ホーム探しを書いていきたいと思います。

同じような境遇の方の参考になればと思っております。